先日アパートのラウンジでコーヒーを飲みながら勉強をしようと、
お隣の棟に住むおばちゃんの近くにすわったところ、
おばちゃん「Hi! How are you?」
私「Good! How about you?」
おばちゃん「(英語で)犬がうるさくてごめんなさいね。」
私「いえいえ、問題ないです。」
と、会話が始まりました。
このおばちゃん、栄養士(または病院で食事に関することのアドバイス)などを
30年ほどした後、大学院で勉強し、より高度な仕事につきたいと考え、現在は大学で
学部レベルの物理や数学(複素数解析など)をとっているとのこと。
娘が35歳と言っていたので、たぶんおばちゃん自身は60歳くらいでしょうか、
特にエリートには見えないふくよかな普通のおばちゃんです。
私は大学院で統計学を学んでいるので、数学のバックグランドが似ていて
小一時間会話をしていました。
こんな時、いつも改めて感心、感謝するのがアメリカの教育システム。
アメリカではこのような60歳くらいのおじさん、おばさんが大学で学び直す、
大学院で博士課程を目指す、といったことが普通に行われています。
10年くらい前、日本のニュースで60歳代で大学に入学したおじいちゃんが
ニュースになっていましたが、当時すでに2年間アメリカ留学経験のあった私自身、
そんなことがニュースになるなんて、日本は遅れているなー、と逆にびっくりしました。
尚、当時は日本が遅れていると思っていましたが、中国、ヨーロッパなどでも
60代の人が大学で学びな直すのは珍しいと聞いたので、たぶん、アメリカが
進んでるんだと思います。
実際、60代はそれほど多くなくても、私のまわりには30代で既婚、子供もいる私と
同じ境遇の大学院生がたくさんいます。
システムとしていつから、何歳になっても学びをスタートすることができ、
筋道を立てて努力をする限り、より高度な考え方、技術、職能を身に付けることができる。
これってやっぱり、希望のある教育環境だと思います。
日本もこういうことが普通になるといいな♪
なるほど、おばあちゃん世代が、
大学院に、行くんですね。
私が通ってた、大学院には、
教育学関係に、
主婦や社会人経験者の方が、
何名か、いた記憶があります。
でも、日本全体で見ると、
まだまだ少ないでしょうね。
日本は、戦前には、複線的な
教育学部システムの要素がありましたが、
戦後に、単一システムに変わり、
この10年ほどで、
そのデメリットが、噴出してる感じがします。
アメリカ、楽しみにしてます。
コメントありがとうございます。
日本も昔は複線的な教育システムがあったんですね。
知りませんでした。
日本の大学の場合、理系は受験があるので(文系も一応ありますが、英語だけできればOK)
大学に戻るのも多くの場合難しいですね。
アメリカの大学であれば、入学試験がないので(TOEFLやSATはありますが、)
仕事を数年した後、大学、大学院に戻るのも比較的スムーズです。
日本でもセンター試験が廃止されるという話もありますので、
例えば、工学部学部出身で5年以上技術者をやったような方が、
大学院に戻ってより高度な内容を学ぶことがしやすいシステムになれば
面白いかもしれないですね。
失礼。
教育学部システム→教育システム
です❗
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