日本では多くの人が自分に自信を持てないと言われています。

2016年に発表された文部科学省の調査においても、
以下のグラフからわかる通り、日本の子供達の自己肯定感は
アメリカ、中国、韓国に比べて低いことが分かっています。

(参照:首相官邸ホームページ 「日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/chousakai/dai1/siryou4.pdf )

この調査は高校生を対象に行ったものですが、実際には日本では大人になっても

「自分に自信が持てない」
「人の目を気にしすぎる」

といった人が多いのは事実です。

しかし、なぜ日本では自分に自信が持てない人が多いのでしょうか?

自信が持てないのは環境のせいだ。

先日こんなツイートが流れてきたので、以下のように返信しました。

(※ネイティブチェックによるとこの場合正しくは troubles -> trouble です。)

ここに書いた英文、

“My stupid son, who really does not do anything good, is going to cause you lots of trouble.”

を日本語に訳し直すと、

「何の取り柄もないうちのバカ息子がご迷惑をおかけすると思います。」
ということですね。

このように、日本では他人と話す際に身内や自分のもの対して

「何の取り柄もない」
「バカ息子」「愚妻」
「ご迷惑をおかけする」
「つまらないもの」「大したことない」

などと謙遜をすることが一般的です。

僕もアメリカで生活をしていて、たまに日本人の家族と会ったりすると、
みんなやたらに自分の子供を”下げて”いうことが非常に気になっています。

実際にこんな例もあります。

この場合は、子供から「ママはひどいことを言う!!!」と言ってくれているので、まだ良い方だと言えます。

普通日本では身内を下げるのがあまりに当たり前のこととなっていて、自分の子供を下げる親も、子供が傷ついているケースが多いことに気づきません。

そして日本では、親だけではなく学校でも職場でも

・叱って育てる
・うまくできた部分は当たり前でうまくいかなかった部分だけ責められる

こういったケースが多いです。

つまり、僕たち日本人は常に周りから「呪いのシャワー」を浴び続けていると言えます。この環境では自信が持てなくなるもの当然です。

僕たち日本人が自信を持つにはどうしたらよいか?

日本では家族や学校、職場などで「ひどい言葉」を散々かけられますが、
逆にアメリカでは身内であっても褒めるのが一般的です。

理想を言えば日本でもそうなって欲しいと思いますが、
僕がいくら叫んだところで日本人の意識や「社会的に適切」な行動は変わりません。

ですので、まずはこういった呪いの言葉から身を守り、自分や周りの人には自信を持って生活してもらうことが重要です。そのために、僕は以下の3つが重要だと考えます。(あくまで個人の考えです!)

自分は周りの人を下げない。

まずは少なくとも自分の身内、特に子供や配偶者を下げるのをやめましょう。

自信があってポジティブな人たちと接する。

日本人でも一定の割合で常にポジティブな言葉をかけてくれる人が存在します。
人間の思考は、環境に大きく影響されますので、出来る限り付き合う人は、そういった人を選ぶのが良いと思います。

海外に出る。

アメリカでは給料をもらってやっている仕事でも、
何かをしてあげた際には、”Thank you!”とお礼を言ってもらえます。

自分の配偶者や子供のことを、外の人に対して自慢するのも普通です。

学校やスポーツチームでは、失敗したことを責められるのではなく、
うまくやったことを褒められます。

僕自身、高校生の時にアメリカに短期留学、大学1、2年次にアメリカの大学留学をしていた中で、

・大してうまくもない歌とギターをまわりからメチャクチャ喜ばれた。
・何かをやろうか相談すると、みんな背中を押してくれた。

といった経験をしてきたおかげで、その後、失敗を極度に恐れずに独立や大学院留学にチャレンジをすることができました。

このように僕たちが自信を取り戻すためには、少しでも自信をつけさせてくれる環境に身を置くこと。そして、自分自身も身内や周りの人にポジティブな言葉を投げかけるといった環境を作っていくことが重要ですね。


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