英語のレベルを考える際にTOEIC730点までいくと、上級者といった感じになるので、今回はTOEIC730点が実際にどれくらいのレベルなのかをお伝えしたいと思います。
実は僕自身が高校3年生の時に大学留学の準備をしているときのTOEFLの点数がCBTで217点でした。一概にTOEFLをTOEICに換算することはできないのですが、これは大体TOEICで730-750点くらいに換算されるようです。
僕自身の経験からTOEIC730点というのは実際にどれくらい英語、英会話ができるレベルなのかをご紹介します。
TOEIC730:ETSの公式見解
TOEICを提供するETSの公式見解では、TOEICスコアによって、5つの英語レベル(A,B,C,D,E)に分けられます。
TOEIC730点以上860点未満がこのレベル分けの上から2番目、レベルBに相当します。
公式見解によると、TOEIC730点は
どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。
正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。
とのこと。
実際にどれくらい英語、英会話ができるのか?
正直な話、上述のTOEICの公式見解は相当「盛って」いると言わざるを得ません。
「通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。」
これ、全くもってウソです。
僕自身が留学して、普通のアメリカ人の中で会話をしようとすると、通常会話が全く理解できませんでした。実は、何気ない通常の会話というのはTOEIC900点以上あっても非ネイティブにはなかなか難しいのです。
ただし、TOEIC730点レベルの人であれば、ほとんどの人がある程度英語をしっかり勉強していますので、多少は言いたいことを言うことができます。
僕自身も渡米して、
「トイレはどこですか?」とか、
「この飛行機はどのゲートから出発することになったんですか?」
といった、必要な質問はすることができました。
ですので発音とイントネーションがしっかりしていれば、質問をしたり、自分の意思を相手に伝えることは十分に可能です。
しかし、質問はできるのですが、それに答えてくれた相手が何と言っているのかわかりません。。。
ネイティブの会話のテンポや、普段利用するフレーズなどは学校英語などでは学ばないものが多いので、TOEICの点数が高かったとしても、現地で数ヶ月から1年半くらいかけて徐々に分かるようになっていくイメージが正しいと思います。
僕自身もネイティブとある程度自身を持って会話ができるようになるまでに1年半くらいかかりました。
ビジネスで英語を利用する場合でも、じっくりと時間をかけてメールを書いたり、読んだりする限りでは、TOEIC730点前後あればある程度、問題なくできるようになるはずです。
ただし、実際にこちらが下の立場でネイティブの顧客に話をしなければいけない、となると、TOEIC730点の英語力だけでは全く歯が立たないと思います。
留学してやっていけるのか?
ここでは大学や大学院に留学してやっていけるのかどうかをお話しします。
実際、このレベルの英語力では先生が授業中に話していることを理解することは難しいです。僕自身もアメリカの大学に留学をして初めの1年は先生の言っていることが全く理解できませんでした。授業を聞いて理解できるようになったのは2年目の途中からです。
しかし、中間、期末テストなどでしっかりと得点をし、単位をとっていくために必要なのは、教科書を読み、板書を見直し学んでいくことです。TOEIC730点レベルの人であれば、そういったことが出来る素地はすでに身につけているはずです。
ですので、これくらいの英語力であれば、大学や大学院に留学してもなんとかやっていくことが出来る、と言えます。
まとめ
TOEIC730点あっても、日常会話を完全に理解するのは全く不可能である。ただし、目的に応じて、必要なことを言ったり、文章を読んだりすることは出来るので現地で学業や仕事をなんとかこなしていくことは可能である。
僕自身、そうやって現地で英語で生活、勉強をしていくうちに、何とかしっかり生きていきながら、色んな人に出会ってコミュニケーションをとったり、TOEICは900点を超えるレベルになったので、
もしあなたが、ある程度の英語力が既にあるのであれば、いつまでも英語を勉強していないで、実際に海外に出て、留学なりビジネスなりで使っていくのがオススメです。
書を捨て、世界へ出よう!