プレジデントオンラインで執筆している経営コンサルタントの小宮一慶氏によるとアメリカ人の一流大卒3年目の平均給与は1900万円らしいです!!!


(参考:http://president.jp/articles/-/19938?page=2)

「一流大卒3年目のアメリカ平均サラリーは1900万」

この見出しだけみてびっくりする日本人も多いと思います。
結論からいうと、この記事はウソだと思っていただいて大丈夫です!

小宮氏は以下のように述べています:

「多くの学生はローン(MBAローン)を組むなどして資金をねん出します。

「無事卒業さえできれば、それはすぐに取り戻せるのです。実は、卒業生の卒業後3年目の平均サラリーは18万5千ドル(約1900万円)なのです。これは優秀な人だけの数字ではなく平均です。3年後でこのレベルですから、それ以降はもっと稼ぐ人ももちろん大勢います。中には億円単位で稼ぐ人も少なからず出てくるのです。」

これ、MBAの話なんで、そもそもこれは「大卒」の給料ではありません!!
MBAは大学院のビジネスプログラムなので「大学院卒」です。
そしてこれを日本人の給料と比べても全く意味がありません。

では実際のところはどうなのかというと、USニュースの報道によりますと、以下の図のように実際のMBA新卒者の平均的な年収、初任給は1000万円前後のようです。


(参考:USニュース 
https://www.usnews.com/education/best-graduate-schools/top-business-schools/articles/2017-03-23/us-news-data-salary-prospects-job-rates-for-mba-grads)

そりゃ、ハーバードなどの一流大学大学院のMBAを出た3年目であれば、実力のある人は年収数億円のポジションにつく人も出始めるでしょう。

そういう人を含めて平均年収1900万円ですからね。

平均値なんていうものは50人のうち、10億円稼ぐ人が一人いれば、残りの49人が年収0でも、平均年収2000万円なんですよ。

確かに、アメリカでは高学歴(大学院卒)は新卒の年収(初任給)は高いです。

でもそれは、アメリカはポジションごとに収入の幅が決まっているからであって、日本のように年齢は考慮されません。(勤続年数は考慮されます。)

そもそも、日本のメンバーシップ型の雇用とは概念が違うので、MBAの給料だけみて、日本人の給料が低い、と揶揄するのはどうかと思います。

あと、給料が高くても、サンフランシスコなどの大都市では物価がめちゃくちゃ高いケースもありますので、年収1000万円を超えていても生活に余裕がない人はたくさんいます。



以下はFacebook友達とのこの記事に関するコメントのやりとり:

僕:
「ただしシリコンバレーは物価がすごいらしいですので、年収500万とかだと、ほぼワーキングプアみたいです。そして稼いでいる人たちは新卒といっても、ほとんどがエンジニアリングなどで大学院を卒業しています。」

FB友達:
「なるほど〜。年収500万でワーキングプアですか。。。
私の住んでいるところは田舎なので、正直月収10万でも十分行きていけます。w
食べ物も近所のじーさんばーさんが野菜くれたりして、それだけで生きていけちゃいますからね(・_・;)

僕:
「日本のように衰退に向かっている地域の中では、そうやって資本主義経済からはみ出た部分で生活の余裕をつくりながら、自分がやるべきことをやるのが正解の生き方の一つかもしれませんね!アメリカはまだまだ資本主義健在です!物価どんどん上がってます!賃金も上がってます!」

FB友達:
「資本主義の象徴ですものね!アメリカはアメリカで、象徴としての役割を果たしつつ、世界をリードしていって欲しいです。

日本は日本で、日本人らしい豊かさを追求して行けたらいいなと思います。何でもかんでもアメリカの真似じゃなく、アメリカに真似されるような文化、経済を形成して行きたいですね!」

僕:
「ははは、アメリカ人はそもそも他国を真似ようとする気持ちがないので「日本がどうこう」ではなく、彼らは自分らでクリエートしていくタイプの人種です??アメリカにいて感じるのですが、逆に日本は間違いなく現状アジアナンバー1で、アジア周辺国からは尊敬されているのをひしひしと感じます。(実際、韓国の反日感情は半分以上は嫉妬に感じます。)」

FB友達:
「なるほど〜。確かにアメリカ人の開発者と仕事をすると、「この技術で世界が良くなる」っていう表現をしますね。「アメリカが良くなる」って表現する技術者には出会ったことないです。

アジアナンバー1ですか。だとすると、問題は、日本人がそれをしっかりと認識できていないところにあると感じます。

メディアがそれをさせないという部分も大いにありますが、尊敬されているなら、それに応える行動と態度を示す必要がありますよね。」

僕:
「実際、一人当たりGDPは日本はシンガポールについでアジア2位ですし、シンガポールよりそもそも人口が約20倍いるので経済規模も全然違いますし。逆に中国は一人当たりGDP100万円もいってないですしね。経済的なことだけでなくて、ポップカルチャーとかも中国人、日本のもの大好きですもん。森山直太朗とか聞くとみんな涙するらしいです?」

FB友達:
「完全に、日本にいると、日本はアジア諸国にどんどん抜かれて、もうダメだ日本から出てったほうがいいですよと言わんばかりの報道で、嫌になっちゃいます。

経済だけでなく、ポップカルチャーでもですか!!漫画、アニメは世界一だと思ってましたが、ポップカルチャーも力持ってるんですね!!なんだか、元気が出てきました!ありがとうございます!」

僕:
「あ、ただし衰退している事実は本当だと思いますので、世界で生き抜ける力はつけていかなければいけないと思います!20年前までの繁栄のかけらがまだ世界から覚えられているうちに頑張る必要がありますね!」

ということで、日本は今現在はまだ世界から尊敬されています。

でもそろそろ日本の過去の栄光が忘れ去れる時代に突入しかけているので、まだ若い僕たちは世界にどんどん出て、世界で生きていきましょう!


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