先日、「日本は世界で人気」なのに、外国人観光客数ランキングが「26位」の理由」という記事の中で、
テレビでは毎週のように、「日本がスゴい」「日本の技術は世界一」みたいな番組が放映されている。
らしいのですが、実際は
ヨーロッパ旅行やハワイ旅行のチラシを見て、「有休とれたら行ってみたいなあ」と憧れを抱くような国ではないということだ。
と、「日本が盛り上がってると思ってるのは国内だけで、本当は結構残念な国だ」的な内容が取り上げられていました。
実際のところどうなのでしょうか?
(DailyMail.com より)
確かに、僕が日本にいたころ(1年以上前ですが)はイチローが活躍し、アメリカ人の野球ファンが大群で「ICHIROOOO!」と叫んでいるところがニュースで放映されたり、日本のポップスも世界で通用するレベルになった、といった話が至るところで囁かれていた記憶があります。
実際のところなのですが、アメリカ人の人たちからすると、日本が「流行っている」とか「盛り上がっている」という感覚はありません。残念ながらそこは事実です。
トータルで約3年アメリカに住んでいますが、ラジオで日本のポップスが流れることは一度も聴いたことありませんし、ネットやラジオや新聞のニュースなどでも、日本よりも(必ずしもいい意味だけではありませんが)中国の方がかなり存在感が強いです。
30年前(僕は生まれたばかりだったのでリアルタイムでは知りませんが)はニューヨークのロックフェラーセンターが三菱地所に買収されたことなどを象徴に、アメリカ人も日本の勢いにかなりの危機感を持っていたようですが、
現在はその危機感はやはり中国相手に移り、アメリカ人の友達などと話していても、「このままだと、中国が世界中を占領するよねー」などと、普通に冗談で言い合うほど、存在感は奪われています。
先日、日本から遊びに来てくれた友人も、アメリカ国内であまりにも日本が盛り上がっておらず、ちょっとショックを受けていました。。。
しかし、
アメリカでは「流行っていない」日本ですが、中国人の人たちの間では絶大な人気があるようです。周りの中国人の学生たちは、森山直太朗の「さくら」が大好きですし(かなり人気があるようです)、ドラえもんの絵も描けるし、結構、日本に憧れています。
また、中国だけでなく、近くに住んでいるインドネシア人の妻を持つ日本人男性も、インドネシアに旅行をした際は「日本人」ということで、大人気だったらしいです!
例を挙げればきりがないほどアジアでは日本は人気があります。
アメリカでは存在感が弱まっている日本という国ですが、日本人に対するイメージは結構良いです。
当時僕は日本にいましたが、東北の大震災のとき、被災地で略奪などの混乱が起こらず、非常に秩序が保たれていたことがアメリカのテレビでよく放送されていたらしく、日本人は非常に尊敬されている、と近所の(イラン系アメリカ人の)おじさんが教えてくれました。
また、日本のアニメが根強い人気があるのは事実です。
新しいアメリカ人の人と出会うと、結構な割合で「うちの息子がアニメに夢中なんだ!」といった話になり、その息子さんにもっているDVDを一緒に見させられたり、自分が描いたアニメのキャラクターを延々と見せられることが多いです ^^;
まあ、アニメはなかなか「オタク」趣味の領域から出られませんが、10年前は日本食屋さんに行かなければ食べられなかった寿司が今ではどこのスーパーでもおいてある状態になっているなど、日本の良いものはまだまだ、アメリカで普及させる余地がたくさんあるなあ、と感じています。
日本人であれば知っていることですが、日本の商品(文房具や日用品など何でも)や食事は低価格ながら、信じられないほどクオリティが高いものばかりなので、もっともっと、日本が存在感を増していけるチャンスはたくさんあると思います。
特に、日本のラーメンは圧倒的に美味しく、アメリカで生活しているとなくて淋しく感じてますので、アメリカに進出したい方、是非本格的なラーメンをこっちで普及させてください!