先日、ツイッター上でアメリカのメシはマズイのかどうかという議論が盛り上がっていました。
アメリカの飯、俺は十分うまいと思うんだけどね。アメリカに戻るとなんかホッとする。いつも帰りの飛行機の中で、戻ったら食べたいものを考え始める。帰ったら真っ先に行くレストランもある。それらは全て日本食ではない。
— 松井博@Brighturejp (@Matsuhiro) 2018年8月19日
米国の食事はまずいというのは誤解で、アメリカ人ってメニューを見て、アパタイザーとか、飲み物とか、サラダとか、肉はこう焼けとか、飲み物に氷いれるかどうかまで指定します。日本人は定食文化があるので、一品だけ頼んで納得してしまいがち。本当のアメリカ食を食べていないのでは?英語力の問題。
— カズ,Ph.D.の英語講座 (@eigonodo) 2018年8月19日
僕は米加国境付近に住んでて、国境隔ててPort Huron(米側)/Sernia(加側)っていずれも小さな街があるんだけど、橋渡っただけでレストランのクオリティーは全然違う。だから米国の食事はマズいと力強く断言できる。
— Willy OES (@willyoes) 2018年8月19日
このように、アメリカ在住歴●十年の方々の間でも議論が分かれています。
昨年の冬に、日本の大学生がケンタッキーを訪れたときに
アメリカを案内したのですが、彼は
「イギリスに留学してたときはメシがまずかったんで、
アメリカはメシが旨くて助かりますー」
と言っていました。
結論(個人的な意見)
結論を言うと、アメリカでは十分に快適に生活ができるくらいに
美味しいものはたくさんあります。
ただし大都市を除いて、日本人が好きなちょっとしたもの(らーめんなど)
がどこでも気軽に安く食べられる環境ではありません。
また「食事」「メシ」と一口に言っても、
・普段から家で食べる食事
・ファーストフード的な簡易的外食
・レストラン
によって期待値はかなり変わるかと思いますので一つづつ見ていきます。
普段から家で食べる食事
これは当たり前ですが、各家庭環境によるので、
普通に材料を買ってきてしっかりと食事をすればいくらでも美味しいものは食べられます。
まず、朝ごはんですが、アメリカではシリアルが非常に充実しています。
グラノーラなどはアメリカの方が日本で販売されているものよりもずっと美味しいと思います。
僕が高校時代にアメリカに短期留学をした際も、シリアルがあまりに美味しいので
お土産に買って帰りました。
また日本には日本の「シャケと納豆定食」といった定番があるように
アメリカの南部では「ビスケットとグレービー」という定番がありめちゃくちゃウマいです。
右側の、ケンタッキーフライドチキンのビスケットにクリームソースみたいなものがかかっているのがビスケット&グレービーです。
ビスケット&グレービーの作り方は、以下のビデオでポーラ・ディーンというおばちゃんが解説しています。
日本食を調理したい場合は、中規模程度以上の街であれば、
日本食料品店やアジアン食料品店があるので、味噌でも豆腐でも調達には困りません。(値段はアメリカで買う方が高いですが。)
ファーストフード的な簡易的外食
ファーストフード的な簡単な外食も結構、
美味しいものも多いですよ。
例えば、アメリカでピザといえばパパジョーンズ。
日本で言えばLサイズよりも大きいピザが10ドルそこそこで買えます。
(画像はパパジョーンズのウェブサイトより: https://www.papajohns.com/)
パパジョーズンはちょこちょこ食べるのですが、写真をとっていなかったので、公式サイトからお借りした画像で失礼します。
ジェッツピザというピザ屋さんもかなり美味しい。
僕は個人的にはパパジョーンズよりもジェッツピザの方が好きです。
スモークトビーフのサンドイッチなどもかなりイケます。
オススメはCity BBQという店です。
City BBQの公式インスタグラムがあったので
どんな料理なのかはそこから確認できます。
→ https://www.instagram.com/citybbq/
日本ではここほどしっかりとしたスモークトビーフやプルドポーク
を気軽に食べられる店は少ない(ない?)です。
もし僕が日本に帰らなければいけなくなったら、
スモークトビーフ、プルドポーク、ビスケット&グレイビーなどは
相当、なくて寂しくなると思います。
(I mean I will miss them so bad.)
他には
喫茶店的な店でも、例えばパネラブレッドのサラダや
ボールスープ(パンをくり抜いた中にスープが入っている)なども好きです。
アメリカのレストラン
レストランは基本的に日本よりも値段が張ります。
そのため、多くの日本のレストランのコスパに慣れていると
アメリカのレストランはクオリティの非常に高く感じます。
写真は日本の一風堂
例えばニューヨークで一風堂を食べたら
以下のサイト(http://nymag.com/listings/restaurant/hakata-ippudo/menus/main.html )
によると、ラーメン1杯$14とのことなので、
消費税とチップをプラスして$17〜18くらい、
日本円にすると1800円から2000円くらいです。
日本では普通、ラーメン1杯食べるのに1800円払いたくないですね!
ニューヨークの一風堂ウェブサイト: https://www.ippudony.com/
逆に、日本の外食産業は、ブラックな労働環境を前提に
成り立っているので、本来であれば日本の方が異常です。
アメリカ人は皆「サービスは有料」という意識を持っているため、
レストランでウェイターさんに注文をとってもらい、
料理をはんこんで貰えばその分の料金(チップ)がかかるのは当然だと
考えています。
金額は張りますが、アメリカでも店を選べば十分に美味しいレストランはありますよ。
例えば、このブログでも紹介したことがあるカウンティークラブ。
ここはチェーンではないのでレキシントンにしかありません!
ここのハンバーガーやブリスケットは基本的に
塩胡椒でシンプルに味付けをしているのですが、
素材の活かし方が絶妙に上手いです。
カウンティークラブに限らず、
アメリカでしっかりとしたハンバーガーを食べると、
やたらと調味料で味付けされておらず、
肉の旨さを生かして、塩胡椒程度の味付けで
後はケチャップなどで好みの味を足します。
日本で食べるハンバーガーの肉のように
パン粉的なつなぎが少なく、ボリューム感と硬さのある肉々しさがあり、
肉好きにとっては、日本で食べるものよりも満足感があります。
他にはメキシカンレストランは、
比較的値段も安く、美味しいところが多いですね。
チップなど全て込みで一人$10以下で食べられるレストランが
多いので、節約して外食を楽しみたければメキシカンがお勧めです。
再び結論
以上、述べたようにアメリカの食事は美味しいですよ!
ただし、日本よりも美味しいものを見つけるのが難しいかもしれません。
例えば、日本ではちょっと街をあるけば、
あちこちでレストランが店の前に写真と値段付きで看板を出しています。
しかし、アメリカではレストランの外の看板などに値段を表示してありませんし、
メニューも文字で書かれているだけで、慣れないと何が何なのか分かりません。
さらに、食べ方に置いても
「肉はどう焼く?」
「野菜は何が欲しい?」
「トッピングはどれにする?」
など、自分なりに食べたいものが分かっていないと非常に注文しづらい環境です。
これは外食産業に限りませんが、
アメリカでは基本的にサービスの金額や内容などが非常に分かりづらいく、
サービスを受ける側も、内容を学び、理解していないと
日本のように向こうから勝手に最適な提案をしてもらえません。
(まぁ、これは実は日本でもそうだったりするのですが。)
アメリカには、美味しいものはたくさんありますし、
中規模程度の都市であれば、アメリカに住む日本人が
十分に快適な食生活を送ることができる基盤はあります。
後は、自分で美味しいもの、美味しい食べ方を理解して、
楽しく生活できるように行動していくことが重要です。
口を開けてボケーッと待っていても、日本のように
安くて美味しいものをスプーンで口まで運んでもらえることはありませんよ!