この『会社を辞めて海外で暮らそう。海外移住という選択』という本、
随分前に読んだのですが、会社を辞めて海外に行きたい人には参考に
なると思うのでシェアしますね。


会社を辞めて海外で暮らそう―海外家族移住という選択 (クロスカルチャーライブラリー)

著者の柳沢氏は1996年からオーストラリアに移住したようなので、
もう20年も海外生活のようです。
この本自体は2005年に出版されているので、
海外生活9年目に著したので、会社を辞めて海外に行きたい方に
とっては、参考になる話がいろいろと書かれています。

やはりオーストラリアもアメリカと共通する部分があるので、
その部分をまとめてみますね。

著者は、子育てをしながら自分は地域のサッカークラブで
ほぼ毎日サッカーを楽しんでいて、

「僕は、「愉しんでいるオヤジの姿を見せるのが最高の子育てだと思うのだ。」」

と述べており、逆に日本では

「パパが不機嫌だったり、愚痴ったりしてばかりいたら、子どもたちはどう感じるだろう。
きっと「仕事って大変なんだな。大人になるってつらいことなんだな」と思うに違いない。
将来に夢も希望も持てず、・・(後略)」

とありますが、アメリカから日本を見ていても同じように感じます。

日本では就職、結婚をしたら後は「人生の墓場」と言われ、
基本的にやりたいことをやるのはワガママだと言われます。

アメリカ人だってもちろん、やりたいことを好きなようにやって
ワガママに行きているわけではないのですが、

よっぽどのエリート以外は夜の8時まで会社で仕事をするような
習慣はなく、3時から6時くらいの間に仕事を切り上げ、
その後の時間は地域での活動や、家族との時間を過ごすのが一般的です。

ちなみにアメリカの僕の住んでいる街では、
仕事帰りの帰宅ラッシュで道路が混む時間帯が3時半くらいに始まります。

僕自身は大学で夜の講義を教えて仕事終わりが夕方8時を過ぎて
しまうことがあるのですが、そのような時は1000台以上停まっていた
駐車場の車がほとんど一台もなくなっています。

もちろん、仕事自体は楽ではないですが、
アメリカでは大学で学んだことなどの専門性を生かした
仕事につくことが一般的なので、

自分の職業に対する意識が高い人が多く、

仕事もしっかりとして、でも夕方には職場を出て
やりたいことや家族との時間を持つ、ということが一般的なんです。

だからこそ、アメリカでは「大人になったら人生終わりだ」的な
考えはありません。(考えてみればそっちの方が当たり前ですが。。)

それでもアメリカ人は世界の中でも非常によく働く国民なので、
きっとオーストラリアなんかではさらに人々がリラックスしてるんじゃ
ないかと思います。

また、本書によるとオーストラリアも比較的永住権が取りやすいようです。

アメリカは永住権や労働ビザをとるのが結構難しいのですが、
日本を抜け出して海外の先進国に移住したい考えの人には、
オーストラリアやカナダといった永住権が取りやすい国が
よいでしょう。

また、本書ではアメリカやオーストラリアのみならず、
東南アジアや南アメリカ、ヨーロッパやアフリカなど
様々な国に移住した人のストーリーが短くまとめられていて、
さらに、移住したばかりのときの収入や経済状況も載せられているので、

移住後の生活をイメージするのにそんなところも役に立つかもしれません。

まあ、多くの人はいきなり移住といっても実感が湧かないでしょうから、
まずは海外に飛び出して見るのがオススメです。

まずは小さく、旅行でも語学留学でもいいと思います。

そんな中で、気に入った国や、気に入った国民性などが分かってくると
思うので、掘り下げていくのが良いでしょうね。


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