最近、運転中に以前僕自身がTOEFLの勉強をしていた時に使っていた単語帳や模擬テスト教材のCDを聞いています。
というのも、アメリカに住んで、普通に生活しているだけで確かにリスニング力や、会話力などの基礎的な英語力は上がっていくのですが、それ故に逆に意識して英語を勉強をしないと、今の会話力や単語力で満足してしまい、英語力があまり伸びなくなる部分も出てくる気がしているのです。
特に大学院では基本的に自分の専門分野を勉強するので、専門分野で使う言葉を理解してしまえば、仕事や勉強において必要な教科書や情報を読むことが出来てしまいます。
逆に大学1,2年生は色々な分野の授業を取らなければいけないので、幅広い分野の概念や単語を嫌でも身につけることができます。僕自身もアメリカの大学に1,2年生次に留学していたので、社会学や経済学、美術史などなど、英語で幅広く勉強できて本当に良かったと思っています。
そんなわけで、久しぶりにTOEFLの教材のCDを聞いていたのですが、正直、非常に実践的でびっくりしました。
特に学生同士の会話を聞いて、内容を理解する問題や、学生が教授にどのようにテストの勉強をすればいいか質問している会話などは、アメリカの大学で実際に行われている会話そのものです。
学生同士の会話では
“I was gonna ~~.”
“I wanna ~~.”
といった、日本の学校では習わないけれど、アメリカ人が普通に使う会話形式の英語が使われていました。
また、その学生同士の会話においては話すスピードや文章の中での単語が繋がっていく発音(Enunciation)もほぼ実際のアメリカ人同士の会話に近いスピードでした。
授業を聞き取って内容を答える問題は、逆に実際の授業より難しい印象を受けました。先生が話すスピードや、使う単語のレベルなどは、実際の授業に近いのですが、TOEFLでは(高得点をとるためには)それを1回聞いただけである程度細かい部分を理解しなければいけません。
実際のアメリカの大学の授業では、大体は先生がパワーポイントなどで、話している内容のアウトラインを視覚的にまとめてくれていますので、全てリスニング力で理解しなければいけない、ということはありません。
まあ、僕が初めてアメリカに留学した2003年当時はパワポスライドなどを用意せずに言葉で話すだけの先生も結構いたのでキツかったですが!
これらTOEFLリスニングやリーディングの問題の題材は、アメリカで教養のある人と会話をする際に役に立つ内容も多いので、TOEFLの点数を上げるためだけの勉強ではなく、内容も学んでいく意欲を持つと、より役立てることができると思います。
なお、TOEFL、特にリスニングの悪い点としては白人ネイティブの発音に偏っていることですね。
この記事を書いている2016年9月現在、僕自身が最後にTOEFLを受けたのが2012年の夏でしたが、確かそのときはすべてアメリカの白人の発音だったと記憶しています。
2013年3月からイギリス、ニュージーランド、オーストラリアのアクセントも追加されたそうですが、
(参考:https://www.ets.org/jp/toefl/important_update/english_accents_added
)
実際のアメリカの大学では、黒人アメリカ人(African American)、インド人、中国人、アフリカ人(African)の先生や生徒も非常に多く、彼らは白人アメリカ人とかなり違う発音をするので、それぞれに慣れる必要があります。
こういった部分も近い将来TOEFLやTOEICに反映されてくるかもしれませんね。
今TOEFLの勉強をしている方は、点数を上げるために、辛くても必死で勉強していると思いますが、その一つ一つが実際に留学したときにしっかり役に立ちますので、それをモチベーションに頑張ってください!