前の記事「英語ネイティブの発音を目指す必要がない3つの理由。」の中で
「無理にネイティブっぽく発音しても逆におかしくなる」
「基本的な子音の発音、母音の発音、イントネーションが
出来れば日本人の話し方でも全然通じます」
と述べましたが、発音のネイティブスピーカーに理解させるためには
発音の基礎を習得することがとても重要です。
単なるカタカナ発音では通じませんし、
発音を間違えると違った意味になり、恥ずかしい思いをすることがあります。
でも発音の基礎ができれば大丈夫です。
僕もネイティブスピーカーの発音ではありませんが、
自分のいうことを基本的に相手に理解させることができます。
以下の、母音、子音、イントネーションをマスターすれば、
基本的に発音的には伝わる英語が話せるようになりますので
解説します。
①母音の発音
日本語では「あ、い、う、え、お」の5つしか母音がないのですが、
英語ではかなり母音の種類が多いです。
例えば
「Hat」(帽子)
「Hot」(暑い、熱い)
「Hut」(小屋)
などはすべて日本人発音では
「ハット」
になるのですが、
帽子の「Hat」は日本語の「あ」と「え」の中間のような発音。
暑い、熱いの「Hot」は「あ」と「お」の中間。
小屋の「Hut」は「あ」の音なのですが、
口をあまり開けずに喉の奥で「う」の発音を一緒にする感じですね。
母音の発音の使い分けは日本人には結構難しくて
僕も留学1年目の頃、
電話するの過去形”Called”(コールド)と
寒い”Cold”(コールド)の使い分けができず、
うまく通じなかったことがあります。
母音の発音は慣れるまでは一つづつ発音記号を見ながら
練習するしかないです。
余談ですが、スペイン語では日本語と同じ5つの母音しかないため、
スペイン語を話す時は英語圏の人よりも日本人の方が
発音が上手です。
僕も、片言のスペイン語を喋ると、スペイン語ネイティブに
発音が上手だとびっくりされます。
②子音の発音
子音の発音は日本人がかなり恥ずかしい思いをするポイントですね。
僕がアメリカの大学に入学する前、3週間だけ通った
ニューヨークの英語学校で、ある日本人女子大生が先生に向かって、
「プリーズ・シット・ダウン!」(糞をしてください!)
と言ったのが衝撃的でした。
彼女は
「プリーズ・スィット・ダウン」(ここに座ってください。)
と言いたかったんですね。
“Please shit down”と”Please sit down”の
”Shit”と”Sit”はちょっとした子音の発音の違いですが、
発音を間違えると大変恥ずかしい思いをします。
「Sh」と「S」の違いだけでなく、
「L」と「R」の違い、
「B」と「V」の違い、
「H」と「F」の違い、
なども日本人にとっては難しいところです。
これらの違いは日本語にはない発音を含んでいるので、
僕も練習して使い分けをできるようになりましたが、
ネイティブの発音を聞いても違いが分からないときもあります。
恥ずかしい思いをするのを避けたいのであれば、
子音の使い分けをマスターすることは非常に重要です。
③イントネーション
最初イントネーションが日本人にとって最も慣れないかもしれないですね。
英語と日本語では発音のリズムが全く違い、
英語では単語の中で強く発音する部分を意識する必要があります。
例えば、
「マクドナルド」と日本語の発音で言ってもネイティブスピーカーには
通じません。
「マックダーナルズ」と真ん中の「ダー」の
部分を強調して発音すると通じます。
以上の母音、子音、イントネーションをマスターすれば、
ネイティブ発音になるのは無理でも、ちゃんと理解してもらえる
英語を話すことができます。
発音は自分一人で習得するのが結構難しい部分なので、
僕の方でも有料で発音コンサルティングをやっています。
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